革素材の靴の描き方・塗り方|革の質感の表現方法
メリージェーン (ストラップシューズ) などでよくみられる革素材は光の反射が特徴的で塗り方に工夫が必要なものの一つです。単純に光が当たる部分と影の部分を塗るだけでは質感が表現できません。
そんな一癖ある革素材の靴の描き方を実際に塗る工程に分けて解説します!
作例で使用するもの
解説をするにあたって、ベースとなる線画と下塗りはあらかじめ用意しました。
こちらは下塗りと線画のみです。
1. 一番強いハイライトを入れる
1.1. ハイライトの基準を決める
Add (Glow) 合成モードで一番光を反射する部分を決めます。
1.2. 一番強いハイライトの周りの光を入れる
先ほど入れた光の周りに薄く光を入れます。
- Blending Mode:
Add (Glow)
1.3. ぼかす
1.2. で入れた光をぼかします。
2. 地面からの照り返しのハイライト
2.1. 地面からの照り返しのハイライトを入れる
空や部屋の明かりが地面に反射してさらに靴にあたっている部分を描き入れます。
色は靴の色の補色あたりがおすすめです。
- Blending Mode:
Add (Glow)
2.2. ぼかす
2.1. のハイライトをぼかします。
3. 影を入れる
3.1. 全体の影を入れる
ハイライトが入っていない部分を塗りつぶすように影を入れます。境界はぼかします。
レイヤーの合成モードは Multiply です。
3.2. 乱反射の光を入れる
影の中に光を入れます。
- Blending Mode:
Add (Glow)
3.3. さらに濃い部分に影を入れる
今までハイライトを入れていない部分にはさらに濃い影が乗ります。ハイライトがない部分を塗りつぶすように影を入れます。
- Blending Mode:
Multiply
3.4. 乱反射のハイライトを強調する
3.2. で描き入れた乱反射のハイライト部分のより強く光る部分にハイライトを入れます。
- Blending Mode:
Add (Glow)
4. 仕上げ
4.1. 地面からの照り返しの部分に影を入れる
靴の底に近い部分に、照り返しのハイライトの上から影を入れて微調整します。
- Blending Mode:
Multiply
4.2. 全体の色を調整する
他の部分を塗り終わった後に行う工程です。
色は相対的なものであるため、最初に塗った色が周りの部分に比べて色が合わなかったりします。靴は特に濃淡の激しい部分なので調整が重要です。
今回は簡単な方法として、靴のベースの色を薄く全体に乗算モードで重ねています。
完成作例
補足
靴の描き込みは自分の画風に合わせて調節できます。
手順 3. の工程をより細分化して影とハイライトを弱い方から強い方に重ねることでより厚みが出ます。
私の画風ではリアル風ではなくアニメ風の塗りであるため、描き込みすぎてリアルに寄せるとちぐはぐな印象を受けてしまいます。こちらの作品の靴では細部の描き込みは押さえて引きである程度立体感がわかる程度にしてあります。
まとめ
塗りは線画とは異なり、練習よりも研究が必要なものが多いと考えています。
実際に今まで手癖で描いていたものを手順に起こし、何度も同じ手順で描き直して修正したものがこちらの記事となります。
最初はこちらの手順を基に見よう見まねではじめ、各々の画風に落とし込んでいただければ幸いです!革などの塗りに苦手意識がある方も、自分の塗り方を開発して楽しくお絵描きができるよう願っています!